銀次と宴を |
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せめて2ヶ月に1回は記事を書く! ・・・早速ぶっちぎってやったぜ。 わはは。
しっかり者と言われる事はないので 周りから見ればいつも通りのボケボケぶりなんだろうけど。 さすがに最近のフワフワ感は自覚してる。 唯一の特技 『 ヘタでも全力投球 』 それさえもうまくいかない。 心ここにあらず。 ハヂメの誕生日には前から約束してた上野動物園へ。 赤ちゃんパンダって言っても もう相当大きくなっちゃったであろうシャンシャンに会いに。 近所の人、道行く知らない人にまで 『 シャンシャンに会いに行ってきます! 』 って それはそれは大興奮だったハヂメ。 敗因は分かってる。 朝イチの仕事だけがどうしても休めずに済ませてから到着したのが11時。 いつもはスイスイ入れる入場門にドがつく長蛇の列。 『 今から入場されても整理券が無いかもしれませーん 』 って警備の人が言ってはいたけど。 とか何とか言っちゃってぇ~ あるっしょ~?? ってノンキな親子にキビしい現実。 さて。 息子はどんなブチギレ方をするだろか。 もう5才。 オブラートに包まず伝えてみる。 『 ハヂメ。シャンシャン大人気で今日は見れないよ。早く来れなくてごめんな。』 『 じゃ くま行こう! 』 ・・・うっそーん。 あっさりボーイ。 あんなに楽しみにしてたのに? いいのか? 泣いたっていいんだぜ? よくある親に気を遣って・・・とかではなさそうだ。 純粋に諦めよった。 それはそれで心配になる。 もっとアツい男になれよと。 いちお整理券ナシでも別宅の父パンダならすぐ見れる。 見透かされたような視線。 に思えたのは気のせいだと思おう。 『 ねーーー お父さんパンダーーー シャンシャン見せてよーーー 』 やめとけハヂメ。 オレが一番見たいわいっ!🐼 ・・・だろうからよ。 毎日でも通いたいので将来は飼育員になりたいそうだ。 素晴らしい夢だ。 去年は 『 役に立つ機関車になりたい 』 ・・・トーマスになりたがってたのに。 成長したね。 ハヂメの足がペダルに届かないことに乗せてから気づく。 一人で漕ぐのか・・・ 不自然な態勢で黙々と漕いでると腹筋と足の筋肉がすぐにパンパンだ🐼 全力で漕いでるのに想像してたスピードと違ったらしく 『 もっと! 』 って無邪気な鬼教官。 ピンクの酔っ払いスワン なかなか岸にたどり着けず。 ヒザがガクガクしてきたけど ちょっとお腹が痛いけど 『 楽しかったねっ! 』 ってニコってしたら 『 あーーー つかれたよーーーぅ・・・泣 』 ひっくり返るわっ!! それ 今はぜったい言っちゃダメなやつなっ!! お誕生日だから特別な! って久しぶりにオンブした17キロ。 200メートルもたず。 ボロカス文句言われる理不尽。 大きく成長したもんだ。 今度は入場でつまづかないように年間パスも準備OKだよ。 (アタシが) 不安なく長生きしてほしいから 銀次への誕生日プレゼントは脂肪腫摘出の手術。 銀次にとっちゃ ちっとも嬉しくない迷惑な贈り物。 が、高額だぞ。 全身麻酔なので当日の朝食は取れず。 不信感丸出しの視線に 『 何か意味があると思え 』 と言い聞かせる。 良性だし 簡単な手術だし って聞いてたけど 麻酔から覚めた連絡をもらうまでずっとソワソワ。 鼻ペチャの短頭種は麻酔から覚めづらいらしいけど そこはさすが我らの銀次。 スッキリお目覚めしたらしい。 でも脂肪腫が薄い胸筋と厚い胸筋との間にあって全部完全に切除すると筋肉を傷つけてしまうかも、 術後痛みが残るかも、とのことで9割の切除。 さすが我らの銀次。 レアケースにビンゴ。 一筋縄ではいかないやつめ。 それにしてもでっかい脂肪腫だった。 容器にホルマリン漬けにされてるブツを見て 焼いたら食えそうだと不謹慎にも思ってしまった。 カラの水の容器を前足でぶん殴りながらヒュンヒュン鼻を鳴らす銀次。 かわいい鳴き声と荒れた行動のギャップ。 この元気さだと どうやら傷の痛みは感じてないらしい。 水解禁で1リットル近くガブ飲みして 少なめのゴハンに文句ありあり。 『 朝の分もくれよ 』 絶対言ってる。 とにかく無事に済んでよかった。 ほんとに。 いつまでも とは言わない。 せめてあと5年。 おまけの3年。 世話をやかせてほしい。 なんかほっとけない、すっとぼけ女子 チャイちゃんにダンナのように寄り添っていたアプリ。 いつもすべてを悟ったかのような目でチャイちゃんを見守ってた。 アプリが取り乱したところなんて見たことなかった。 吠える声も記憶にないくらい。 そんな穏やかなオッサンをも唯一キレさせたのが銀次(笑) すぐ取り乱してチンピラのように立ち回りを繰り広げる銀次に 『 オマエが悪いっ!』 と ケツアタックで一喝くれてきた正義のオトコ。 ケツと言えば アプリのオナラはサイコーに臭かった。 車中でこかれるとみんな一斉に窓全開にしたもんだ。 ホントに突然だったと。 10分前までいつも通りだったと。 チャイちゃんの帰りを待って。 まだまだチャイちゃんのこと心配で置いていくのは気がかりだったろうに。 でもアプリはちゃんと分かってたようで。 チャイちゃんはこちらが心配になるくらい大きく取り乱すことなく粛々とアプリを見送った。 そんなに急いで無理して受け止めなくてもいいのに、ちゃんと向き合った。 チャイちゃんは立派に飼い主をつとめあげた。 アプリが一番分かってる。 銀次がドッグランを自主退学する前 3才くらいまではよく遊んだおっとり男子。 ランに入ると必ず丁寧に時間をかけてクンクンしながら一周。 そのあとにお気に入りのオシリを見つけるとどこまでもクンクンしながらついていく。 『 あやしいものじゃないです ただクンクンするだけです 』 見かねた飼い主さんに抱えられて撤収されてく顔がなんとも未練タラタラで。 銀次も彼好みのオシリだったようで たびたびクンクン追い回していただいて。 チンピラ銀次が戦意喪失した 最弱にして最強のオトコ。 マジでやめとけぃ! ってどんなにギャンスカ吠えられようが あからさまにそっぽを向いて 石になり嵐が過ぎるのをひたすらに待つ。 再びオシリが向くのを待つ。 何言ってもダメだこりゃ って銀次の最終手段は 座る。 地面につけときゃ嗅がれない。 おかげでぼーちゃんが一緒の時は何となくしおらしかった銀次。 でも途中からうめがランに入ってくると うめがターゲットに。 うめの方がいいオシリらしい。 どことなく銀次が寂しそうに見えたり。 乙女心ってやつだよ。 数年前に左の目を病気で失ってしまったけど ぼーちゃんの武器 鼻センサーは健在で クンクンライフを楽しんでいたはずだったのに。 久しぶりに会ったぼーちゃんは悲しくなるくらい痩せてしまっていた。 体を起こすことができなくなったぼーちゃんをママさんは赤ちゃんのお世話をするように 優しく抱きかかえて大好物の牛肉を食べさせてた。 介護 大変だったよね。 それ以上に仕事で家を空けなきゃいけない不安の方が毎日キツかったね。 アプリもぼーちゃんも最期の顔はとても穏やかだった。 『 この顔を忘れないで 』 って満足して終えた表情。 飼い主が思い出す時に少しでも悲しさが和らぐように動物は最期まで飼い主を想うんだね。 そして。 大切な家族も失ってしまった。 奇抜なこと目立つことを嫌う妹が会わせたい人がいると紹介されたのが10年くらい前。 妹からどんな話を聞かされていたのか 『 お、クレイジーな姉ちゃんやな! 』 が第一声。 西の独特なノリで やけにオシャレが度を超えた人。 妹が選んだとは意外だった。 アパレルという仕事柄より彼自身が派手で豪快な人だったから 大小あれ ちょいちょいと やらかしては ワンクッション置いたアタシたちを笑かしてくれた。 直でこうむる妹には笑ってらんないこと多々。 やることや好みや考え方が何か似てるからと 彼がやらかした後には 何故かアタシまで妹から注意されるという とばっちり。 家族になってまだ8年 あっという間に居なくなってしまった。 死なんてほど遠い、死が逃げてくパワーをもった人だったのに。 お正月に実家で集まった時は 置き場に困るくらいデカいオモチャをハヂメにくれた。 まさかその同じ月に亡くなるなんて。 尋常じゃないオーバーワーク、休息不足、生活習慣の乱れ、生まれ持った体質 などなど・・・ そりゃな って思いあたるけど それは本人も自ら進んでやってたこと。 ブランド力を落とさないよう それこそ死に物狂いだったと思うけど。 なにより本人が楽しそうだった。 あれほど長く終わらない参列者の列を見たのは初めてだった。 呆然と涙が止まらない中 寺的に時間は大丈夫なの? って一瞬我に返るほど。 他県どころか全国 海外からも駆けつけてくれた方々。 アタシには一生かかってもこれだけの友人はできないなぁ なんてぼんやり考えたり。 一生分を猛スピードで働いて たくさんの人に愛されて お騒がせして。 人生 太く短く。 そのまんますぎてイヤになる。 ロックスターかよ。 哺乳類の鼓動は20億回という話を思い出す。 早く打つか ゆっくり打つか。 そんな風に人それぞれにも決められた時間があるとするなら 彼は自分の時間を精一杯 有効に使ったんじゃないかと。 42年の命を燃やしきったんじゃないかと。 残された者はそんなふうに納得するしかない。 でないと心が潰されてしまう。 父親を亡くした幼い子供たちはどれほど傷ついているだろか。 6才の子供が棺にすがる姿なんて これ以上にむごい光景はない。 大人みたいに自分をコントロールなんてしないから きっとダイレクトな感情の波に苦しんでいるんだろう。 どんなやり方が正解なんてわからないけど絶対に守っていかなきゃ。 いろんなものから。 最大の敵は自分の心の中のネガティブだ。 ・・・って まだ難しいか。 あなたたちのお父さんはすべてのポジティブの生みの親のような人だったから。 生前 『 会社の車だよ 』 って言って乗り回してたカイエンが 実は本人の物だと今さら知って すっかり疲れ切った妹も呆れて半笑い。 そんな人だったのだ。 ・・・アタシは絶対本人の車だと思ってたけどな(笑) 棺でお気に入りだったド派手なスカルのアロハを着て ハットを胸に置いた彼。 パンチ効きすぎでお坊さんに怒られないかヒヤヒヤした。 とても悲しくて 残念で やりきれないのに 彼の話をするとなんかみんな笑ってる。 今語られる やらかし伝説が続々と出るわ出るわ。 たぶんね 本人は死ぬつもりなかったから あっちで 『 やってもーたー! 』 って言ってるよ。 と妹。 タケちゃん まだまだ名残惜しいけど。 サイコーにクレイジーな家族でした。 ハヂメもアタシのそばで すべて一緒に体験した。 死ぬとお星さまになる とか おばけになって会いに来る とか 絵本の世界とは違う。 死はそんなファンタジックなものじゃない。 冷たくなった体はもう動かない。 じきに触ることもできなくなる。 お別れだよ。 だからみんな寂しくて悲しくて泣いてるんだよ。 全然子供向けじゃない説明だけど ハヂメはハヂメなりに理解したようだ。 だから生きてるうちに 大好きな人にはそう伝えよう。 ありがとうはすぐ伝えよう。 毎日丁寧に生きよう。 誰かのせいにするような つまらない生き方はしない。 痛いもつらいも悲しいも生きてる証拠だから。 ハヂメに言いながら 自分もそうありたいと。 フワフワしてる場合じゃないな。 にほんブログ村
by ginjitoutage
| 2018-05-09 01:16
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