銀次と宴を |
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長くにわたってお話してきた ペットロスに備えての心構え、今回五通目で最後になります。
別れの準備;弔い方について情報を集めておく 最愛のペットを看取ったあとのお別れの仕方について考えるお話です。 いざという時は気が動転したうえに、大切な事柄を決めなくてはいけない事に追われてしまいます。 見送り方、弔い方で後に後悔を残さないように情報を集めておくと少しでも心穏やかに納得のいくお別れになると思います。 最近は様々なサービスの選択肢があります。 地方自治体やペット霊園などの専門業者、専門業者には自宅近くまで火葬装置を乗せた車が来てくれたり、お別れの儀式(お葬式)をしてくれる所もあります。 まだ数は多くありませんが、これまで宗教上難しかった 『 ペットと一緒に入れる霊園 』 もあります。 人と動物が共に入れるお墓です。 ペット社会の広がりで多くの選択肢があるのはありがたいことですが、中には営利目的に走りすぎてしまっている業者も存在することは事実です。 実際数年前に大きなニュースにもなりました。 託されたペットたちの遺体を無責任にも山の中に捨ててしまった業者です。 飼い主さんたちの気持ちを踏みにじる上に、飼い主さんの 『 ペットに対して申し訳ない 』 という深い傷を負わせてしまった悲しい事件でした。 『 なぜあんな業者に任せてしまったんだろう 』 たくさんの飼い主さんが泣きながら険しい山中を歩き、愛するペットの遺骨や遺品をさがしていました。 ここまで残酷なケースでなくても 『 火葬した骨が粉々になっていた 』 『 丁寧な扱いではなかった 』 『 お別れを急かされるように火葬されてしまった 』 など、トラブルが多いそうです。 なかなか踏み出しづらい調べ事ですが、クチコミや実際にサービスを受けた人に話を聞くなどして前もって信頼できる所を探しておくのがよいと思います。 もちろん決して霊園に埋葬しなければならないという決まりはありません。 お別れの仕方は飼い主さんの想いで様々です。 小動物でしたら自宅の庭に埋葬したり、火葬後の遺骨を自宅で安置する方、チャームポイントだったシッポなど遺骨の一部を形見として身につける方、寂しい思いをしないようにと他の動物たちと一緒に供養してもらう方、看取ってくれた獣医師へそのまま亡骸を託される方・・・ もっとも良い方法は飼い主さんが納得できる方法です。 火葬については 自分のペットの遺骨を選り分けて形見にすることはできませんが費用は比較的安価な合同火葬と、遺骨を引き取ることが可能な個別火葬があります。 犬の場合は 『 飼い犬登録の抹消 』 や 『 血統書の返却 』 など届け出の手続きが必要になります。 自宅に祭壇をつくり、ペットの写真を好きだったオヤツやお花で飾ったり、ペットに宛てて手紙を書いて捧げたり、思い出を語る場所にしたり・・・ 亡くなったペットのことで最後に没頭できる時間です。 供養の形は決まったものはありません。 飼い主さんが思うように、してあげたいように、形にはせず心の中でペットを想うのもすべて供養です。 思い出しながら、泣きながら、感謝しながら、ゆっくりとお別れをしてください。 母ちゃんがペットロスを学んだときに ありがたいお話を聞かせていただいたご住職がいらっしゃいましたので紹介します。 ペットたちはあなたを悲しませるため、また苦しませるために亡くなったわけではなく あなたと一緒にいることが幸せであったから命の尽きるまで側にいてくれたのです 横田晴正さん、新潟県長岡市の長福寺というお寺のお坊さんです。 人のお坊さんでもあり、動物のお坊さんでもある方です。 子供の頃からこよなく動物を愛している方で、動物にも人と同じようにお経をあげたいという思いからお坊さんの道に入られた方です。 長福寺にはペット霊園もあり、ペットロスカウンセラーでもある優しくありがたいご住職の言葉を求め全国から飼い主さんが訪ねるお寺です。 ご住職と聞くと年配の方を想像しますが 1971年生まれの若々しいユーモアたっぷりな親しみやすい方です。 『 こんなにも温かい気持ちになれるなんて 』 とご住職のお話を聞いている間ずっと涙が止まらなかったのを覚えています。 願わくば銀次の 『 その時 』 にはまたご住職に逢いに行きたいと思いました。 ペットロスの知識、心の準備についてこれまで母ちゃんなりに伝えてきましたが、少し力不足を感じますので横田住職の書かれた本も紹介します。 『 ありがとう。 また逢えるよね。 』 『 老いゆくペットと幸せに暮らすための40の心得 』 ペット霊園ソウルメイト 横田住職のHPです。 本の紹介はペットメモリアル用品を見てください。 わかりやすく、優しい言葉でつづられた内容ですので、悲しみの真ん中にいる方も これから迎えることに不安を抱えている方にも一歩新しい気持ちになる本です。 新しいペットを飼うということ 『 ペットは亡くなった時がつらいから 』 と動物との暮らしをあきらめないでください。 動物と暮らすかけがえのない幸せを知っているのにとてももったいないです。 たしかにお別れはつらいですが 神様から預かった宝物 という教えがあります。 『 神様から預かった動物の命を この世で幸せにして また神様にお返しする 』 そう考えるとつらくても優しい気持ちになりませんか? 『 亡くなったあのコがヤキモチをやくから新しいコは飼わない 』 母ちゃんはそう思いません。 子供の頃から何度もペットを看取って また新しい出逢いで動物を飼う母ちゃんに母は 『 (亡くなった)あのコが ここに行けば美味しい物が食べられて大切にしてもらえるよって教えてこのコはここに来たんだね 』 って言ってくれました。 母ちゃんらしくないメルヘンチックな話ですが銀次も先代リス;累の誘いで我が家に来たんだと信じます。 そして銀次もまた出逢いの輪をつないでくれるんだと思います。 有名な詩ですが The Rainbow Bridge Poem 虹の橋 あらためての紹介です。 天国のすぐ手前に 『 虹の橋 』 と呼ばれている場所があります。 この地上にいる誰かと特別に親密に結ばれていた動物が亡くなると その子は虹の橋へ行くのです。 そこにはその子たちがみんなで一緒に走ったり遊んだりする草地や丘があります。 たっぷりの食べ物や水、陽の光が降り注ぎ とても暖かく心地良く過ごしています。 病気だった子も年老いていた子もみんな元気を取り戻し、傷ついて不自由な体も元気な頃のように取り戻し、それは過ぎ去りし日々、私たちの夢のような日々の姿です。 動物たちは幸せで満足しています。 ただ1つのことを除いては・・・ それは彼らが残してきた 彼らにとって特別なあなたがいない寂しさ。 動物たちはみんなで走ったり遊んだりしています。 と、その時、ある一匹の動物が突然立ち止まり遠くをジッと見つめます。 その瞳はキラキラと輝き、喜びで体が震えます。 突然その子はみんなの群れから離れ、緑の草を飛びこえて はやくはやくと走りはじめます。 そう、あなたがいたのです。 あなたと あなたの大切なあの子がやっと逢えたのです。 再会に喜びあふれ 固く抱き合い もうニ度と離れることはないのです。 喜びのキスがあなたの顔に降り注がれ、あなたの両手は愛おしいその子の頭を優しく撫でます。 そして長い間あなたのそばから離れていたけれど、その心からは1日とて離れることのなかった信頼に満ちたまなざしをもう一度見つめるのです。 そして あなたたちは一緒に虹の橋を渡っていくのです。 ペットを飼う以上いつかは迎える時だとわかってはいても、なんとなく考えないようにして踏み込めなかったペットロスのお話。 この記事を読んでくれた人が少しでも新しい気持ちになってくれるといいなと思います。 ペットを飼う人はもちろん、ペットを飼っていない人にも知ってほしいペットロスのお話です。 『 なんかわかんないけど伝わったぜっ 』 って思う人もわんクリックどんぞ にほんブログ村 散らかし屋の絡みベタな銀次が虹の橋でも騒動を起こしませんように・・・(切実) 次回からはまたおバカ全開珍道中日記に戻ります
by ginjitoutage
| 2012-06-14 04:05
| ペットロスのお話
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Comments(10)
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ひなママ
at 2012-06-14 12:43
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お昼ご飯食べて満腹なお腹をさすりながら・・・・・思わず号泣。。。
パソコンの影でテッシュ抱えてしまったよ。 『 神様から預かった動物の命を この世で幸せにして また神様にお返しする 』 私はひなたを幸せにするのをここに誓うですよ!!! 死を考えることは生き方を考えることだもんね。 虹の橋での再会を楽しみにできるようにペットだけじゃなくて、自分の生き方も考えることに繋がる素敵な記事だった。 ほんと、ペットを飼ってない人にも知って欲しいことかもしれない。 種が違っても一緒に生きていきやすい社会だといいね。 母ちゃん最後まで伝えてくれてありがとーー!お疲れさんっ♪ 銀次にヨロシク(会ってないからさ~笑)
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たお
at 2012-06-14 22:42
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くろえ母
at 2012-06-16 23:02
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5通しっかり受け取ったよ。
どうもありがとう! そうそう、「いぬのえいが」の北乃きいと芦田まなちゃんの巻 その後、観れた?? あれはほんとにやばい・・・。 もう1回みても涙ぬぐうバスタオル必要だと思う。 それからくろえをぎゅっとするのも必要。 今朝から明日夕方まで離れ離れなのー;; 恋しいよー!
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銀次の母ちゃん
at 2012-06-21 20:58
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ひなママさんへ♪
満腹で号泣・・・(笑) 『 ひなたを幸せにする 』 って決意の涙だね♥ ひなた家のみんなの取り組みは ひなたにとってもうこの上ない幸せだよ☆ ひなた、めっちゃ愛されてるぞっ!! 虹の橋で再会した時に恥ずかしくないようにアタシたちも丁寧に生きないとね♪♪ こんなに長く連載することになるとは(笑) 相変わらずのまとめベタでねwww☆ でもね、それぞれの項目を掘り下げたらもっともっと長くなるんよ~☆ ・・・心のお話だから なかなか奥が深いのです。 でも、一番大事な伝えたい事は書けたよ☆ ひなたにもヨロシク (そろそろ1年くらい経っちゃう??) あと・・・ もうすぐ2才だね♥ ・・・魔の2歳児・・・ぷぷっ♥
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銀次の母ちゃん
at 2012-06-21 21:12
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たおさんへ♪
こちらこそ読んでくれてホントにありがとですっ☆ ここまで書きながら母ちゃん自身まだ 『 これだっ 』 っていう方向を決めかねている点がいくつもあります。 銀次の 『 その時 』 きっと普通に取り乱しちゃうんだと思います。 11才のブルテリちゃん、これからもたくさんたくさん幸せを分けあってくださいね♥ またおバカブログに戻りますが ぜひまた遊びにきてください♪♪
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銀次の母ちゃん
at 2012-06-21 21:25
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くろえ母さんへ♪
勉強してしばらく時間が経ってたから、書類、テキスト、本にまみれて頑張ったよ~(笑) 自分でも もう一度考えるいい機会になった☆ 考えちゃったから・・・ なかなか更新進まなかった(笑) 『 いぬのえいが 』 観たよ~☆ やっぱり映画館で観る勇気がなかったからDVDで号泣した。 『 かけら 』 ね。 どんだけ抜けるね~ん!! ってゴンゴン掃除機で吸ってる毛も 『 かけら 』 だと思えば愛おしいもんだ♥
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らあな
at 2012-06-28 15:40
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はじめまして、
このタイトルに引き込まれた、ダメダメ飼い主です。 先月小さな14歳と10日の命を神様にお返しいたしました。 私はお預かりした、命とはいえ簡単にお返しすることができず、苦しむ我が子を最後まで抱きしめ引き留めてしまいました。 一年間闘病生活がありましたが、覚悟もできず完治だけを祈り、最後には奇跡を祈りながら、それでも受け入れられず今もまだ涙を流しています。 ブログ記事全て心に響きます。 でもまだなかなか淋しさは拭えません。 亡くした当時とはまた別の所が苦しいです。 なんだか深いところに重いものがあるような・・・・。 また、立ち寄らせてください。
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銀次の母ちゃん
at 2012-06-30 11:46
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らあなさんへ♪
コメントに気付くのが遅くなりました。 昨日読ませて頂いて らあなさんとパートナーの事をずっと想っていました。 14歳と10日、とても長く幸せな時間を共有できたんですね☆ 時間の短い長いでは計れない悲しさですが、らあなさんにとっては一緒で当たり前 ご自身の体の一部のような存在でしたでしょう。 お別れしなくちゃいけない事は分かっていたとしても、精いっぱいを尽くしたとしても、今はやり場のない感情から離れられないと思います。 らあなさんはダメな飼い主ではないです。 1年もの闘病生活を一緒にがんばって 支えて 寄りそう事はとても大変だったと思います。 らあなさんの支えがあったから1年もの間がんばれたんですよね。 安楽死の記事で書いた命をお返しする日は飼い主さんがすべて納得した上で決めなくてはダメなんです。 そうでなくては残された飼い主さんに大きな葛藤を残してしまうからです。 苦しい闘病生活の中でも 大好きならあなさんにたくさんの癒しをくれたパートナーにたくさんお礼を言ってくださいね。 らあなさん 眠れていますか? 食事はできていますか?
はじめまして。
先日ボステリを慢性腎不全で失いました。 ペットロスの心得を大泉のBOSS君の飼い主もとさんにご紹介頂き、 5通全て読ませて頂きました。 まだ5歳8ヶ月と若かったし、 死期が突然だったのでまだ心の整理がつきません。 でも5通全て拝見させて頂き、少し心が軽くなりました。 きっとまた後悔することが出てきたりした時は また何時でも読ませて頂きたいと思っております。
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銀次の母ちゃん
at 2013-03-13 13:35
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ビュッフェママさんへ♪
コメントいただいていたのに長く放置してしまいすみませんでした☆ もとさんからの紹介でいらっしゃってくれたんですね☆ 読んでくれてありがとうございました☆ ビュッフェちゃん 早すぎるお別れでしたね。 何事もなく、これから先ずっと一緒にすごせた未来を想像していたご家族の方の気持ちを思うと心が痛みます。 5歳8ヶ月 あっという間の時間だったと思いますが ビュッフェちゃんは濃密な幸せをもらえたんだと思います。 心の中でのお別れはたくさん時間をかけてくださいね。 後悔してしまうこともあると思いますが、それ以上の楽しかった思い出や愛おしいと思う気持ちも忘れないでください。 ママの心の中にビュッフェちゃんの居場所を作ってあげれば この先もずっと一緒ですよね。 今は無理をなさらず ビュッフェちゃんが大好きだったママの心と体を大切にしてください。
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